もともと子どものころに劇団に所属していたので、CMやドラマのエキストラに出演することが多く、人前に出るお仕事には慣れていました。ＡＶも何度か見たことがあったので、なんとなくやっていることもわかっていたせいか、ＡＶ女優になることにもそれほど不安や抵抗はありませんでしたね。

ＡＶ業界に入った理由はズバリ「お金」です。実家は貧乏というわけじゃないんですけど、両親が厳しくてお小遣いをほとんどもらえなかったんですよね。だから私はいつも金欠状態でした。

そしてこれはこのお仕事を始めてやっと気づいたのですが、私「モザイク」の存在を知らなかったんです！ 男性と女性の大事な部分が見えないように映像が処理されているアレです。それまで見ていたＡＶは実はすべて丸見えだったので、それが普通だと思っていた……でもそれはとんでもない間違いだよ、とマネージャーに指摘されてはじめて知りました（笑）。

お仕事に関しては、「ＡＶ業界って自分が思っていた以上にマジメだな」という印象です。わからないことはなんでも教えてもらえるし、事務所には女性のスタッフも多くて話しやすい。もちろんお給料も決められた日にきちんと振り込まれます。そして必要があれば、税理士さんや弁護士さんも紹介してもらえるので、トラブルもなく続けられています。

お仕事を始める理由はなんでも良いと思います。でも「こうなりたい」とか「いくら稼ぐ」という具体的な目標を持つことは大事ですね。それがあればもっと頑張れるし、きちんと稼げるお仕事なので。この業界でお仕事してみたい、という方に会えることを楽しみにしています。